【剣盾シングルS4】お祈りパッチナット【最終361位】
剣盾シングルシーズン4、お疲れ様です。前シーズンもポケモン自体はやっていたのですが、記事にできないレベルで勝てていなかったので更新できず仕舞いでした。今期は時間的に厳しい中でもそこそこの手応えを得ることができたので記事にしています。PGLが存命の頃は当然だったのですが、最終日が平日というのは辛いものがありますね。有給を被せれば良かったと激しく後悔しています。
タイトルの通り、今回も順位はパッとしませんが、15連勝程してシーズンを終えたので、ポケモンのチョイス自体はかなり環境にマッチしていたと思われます。
ナットレイのステロ展開からパッチラゴンを展開していくのが主な動きです。周りには相手に先にダイマックスを切らせられる、切られてもある程度は誤魔化せるポケモンを配して、パッチラゴンで後からダイマックスし、制圧していきます。命中不安ポケモンが満載されており、今期も常にお祈りしながらのバトルになりました。以下個体解説
・ドラパルト@きあいのタスキ
特性:すりぬけ
意地っ張り 204-180-0-0-0-124
・S:最速アイアント+1
サブのエース枠兼対面撃ち合いの駒。相手のドラゴンやロトムと撃ち合う、身代わり持ちを誤魔化す、高速+先制技で上から圧力をかける役割を請け負います。不意打ちを持つことで、襷と合わせて対面性能が大幅に引き上がるだけでなく、詰めの手段として何度も勝ちを拾うことができました。相手のミミッキュ、カビゴンを取り巻きで無力化すればこのポケモンも格段に通りやすくなるので、戦局次第でエースとして運用しました。最低限ロトム などに繰り出せるよう耐久に回していましたが、Aを伸ばして襷を盾に相手のダイマックスドラパルトに対する勝率を上げるのも良いと思います(特化のドラゴンアロー+不意打ちで耐久無振りならギリギリ確定。つまり相手の耐久ライン次第です)。構築が煮詰まった結果、パッチラゴンができれば相手にしたくない相手のドラゴンと、ダイマックスを切らずに撃ち合う、突破するのが主な仕事になりました。ダイマックスしないとフェアリーに対する安定打点が無いのがネック。選出率3位。
・ミミッキュ@バンジのみ
特性:ばけのかわ
陽気 4-252-0-0-0-252
じゃれつく/のろい/いたみわけ/みがわり
高耐久・低速アタッカーに対する削り、ダイマックス枯らし、ドラゴンの抑止など広範囲を誤魔化す枠。耐久ポケモンに削りを入れることで、パッチラゴンのダイマックスの起点を作ります。特にラプラスやカビゴンを削りつつダイマックスを空撃ちさせられる点が偉く、全体的に素早さが遅めの構築に対しては積極的に選出し、大きく削りを入れてもらいました。この手のミミッキュは最速にし、残りはBDに振り分ける努力値振りが多い印象ですが、どれだけBDに回しても等倍技で身代わりが割れなくなるほどの耐久値は獲得できなかったので、ドラゴンに対する遂行打点と、削り能力を持たせるためにAに全て回しています。ドサイドン等の低速物理・高火力ポケモンに対して多少弱くなりますが、カビゴンやドラゴン全般に対する火力上昇のメリットの方が大きかったと感じ、使い勝手は良かったです。選出率4位。
・パッチラゴン@じゃくてんほけん
特性:はりきり
意地っ張り 252-60-4-0-4-188
でんげきくちばし/げきりん/ほのおのキバ/つばめがえし
・S:+1で最速アイアント+1
殆どの試合で選出し、殆どの試合でダイマックスした構築の軸でエース。弱点保険を持つことでダイマックス同士の撃ち合いに強くなり、ダイサンダー、ダイジェットで能力を補強することで、元の火力も相まってダイマックス後にも強さが損なわれないことが強み。耐久にかなり厚くしているため、物理方面に関しては、強引に抜群技を貰って起点にしていく動きを取ることができます。取り巻きで削りを入れつつ、相手のダイマックスにこのポケモンを合わせて返り討ちにし、残りのポケモンをスイープしていく流れが殆どでした。繰り出し性能自体は悪くないのでナットレイやロトムと合わせてサイクルを組むこともありましたが、ダイマックス同士の撃ち合いを考慮すると体力を十分温存したいため、可能な限り体力MAXの状態から展開することを心掛けました。特殊耐久は心許なく、眼鏡や命の珠で補強された流星群は起点にできないため、トゲキッスとミミッキュを合わせます。配分そのものはありふれたものですが、ラプラスやアシレーヌが環境に現れ、カバルドンが減少したことが追い風となり、獅子奮迅の活躍を見せてくれました。命中不安によるお祈りが多発しますが、それなりのリターンがあるので許容範囲でした。アイアントが姿を消したため、Sラインは再調整の余地あり。選出率1位。
特性:てんのめぐみ
臆病 4-0-0-252-0-252
特殊の炎打点、スイーパー、起点作り等を担う枠。ミラー意識の最速。型としてはありふれたもので、今期流行のものですが、パッチラゴンに対するドラゴン打点を誤魔化し、ドラゴンに対して圧力になれるフェアリー枠として他に適任はいませんでした。終盤激増した鬼火を持った残飯ドラパルトが、パッチラゴンを展開する上でどうしても厳しかったため、上から縛るためにも持ち物はこだわりスカーフしかありませんでした。カビゴン等にトリックすることでドラパルト、パッチラゴンを通す流れも強く、エアスラッシュの押しつけにより単体で大きく削りを入れることができるため、互いに型がわかっていても強く、選出を強烈に誘導できる反則的なポケモンでした。割合としては初手に置くことが多かったですが、選出は柔軟に行いました。選出率5位。
・ナットレイ@オッカのみ
特性:てつのトゲ
呑気 252-4-252-0-0-0(S個体値0)
ジャイロボール/ボディプレス/やどりぎのタネ/ステルスロック
物理方面の誤魔化し役兼ステロ枠。ステロによりドラパルト、パッチラゴンの火力を補助しつつ、オッカのみを盾に相手のトゲキッスと撃ち合います。炎打点半減により行動がほぼ1ターン保証されているので、どうしてもステロが欲しい際や、トゲキッス を突破したい際は切り気味に運用します。反対にこのポケモンの刺さりが良く、ミミッキュが見えている場合などはこのポケモンの体力を温存しつつサイクル的な動きをします。ボディプレスも安定打点として有用で、特にドリュウズ、バンギラスの処理速度を早めることができ、トゲキッス 、パッチラゴンが通しやすくなります。ボディプレスの火力が防御参照であり、ジャイロボールはAに振らずとも火力を出せるので、展開要員でありながら防御に厚くすることでサイクル要員としても立ち回れるようになり、無駄がない点も優秀です。初手投げが殆どで、切り気味に動かすか生かすか、このポケモンの運用次第でゲームプランが大きく変わるため、パッチラゴンと合わせて構築の軸になりました。ドリュウズから無限につのドリルが飛んでくるため、対面でドラパルトに引く手もあり。選出率2位。
・ロトム(水)@オボンのみ
特性:ふゆう
図太い 252-0-252-4-0-0
最後に入ってきた枠。物理方面、炎タイプの誤魔化しクッション。ナットレイが、初手にガオガエンをはじめとした炎タイプを鬼のように呼ぶため、そこのケアと、カビゴンや物理全般に対して鬼火による誤魔化しができるため採用しました。悪巧みは技枠が余ったので入れましたが、パッチラゴンが出せない際にダイマックスエースになれたり、低速気味の構築に対して思わぬ勝ち筋を作れたりと、勝ちを払える機会を得られる強力な技でした。命中不安もあるので、対面操作ができるクッションくらいの期待値での運用で良いと思います。選出率6位。
・基本選出、立ち回り等
基本選出はナットレイ+パッチラゴン+1。ドラゴンのケアでミミッキュかトゲキッスをタッチし、相手パーティにフェアリータイプ不在時など、通りが良い場合はドラパルトが入ります。ロトムを入れる場合は、ナットレイとサイクルを組ませて運用しました。終盤相手パーティにヒートロトムがいる場合は確実に初手に出てきたので、ドラパルトを合わせにいく選出もしました。9割5分くらいはナットレイ、パッチラゴンを出したと思います。
パッチラゴンを通す上でどうしてもミミッキュが弊害になるので、パッチラゴンでダイマックスする前にミミッキュの皮を剥ぐのが目標ですが、ラストに残されると厳しくなるのでその場合はこちらもナットレイを温存しました。前述しましたが、繰り出しやすくともパッチラゴンの体力は極力温存します。
・最後に
ここまで読んで下さった皆様、ありがとうございます。今期も順位としては奮いませんでしたが、構築とプレイングの手応えは得られたので個人的には悪くないシーズンでした。終盤良くない噂が流れましたが、自分が対戦した中では特にそのような被害に遭うことは無かったので、運が良かったのかもしれません。キャラクターに愛着を持ちつつこれほど楽しめる対戦ゲームもないと思っているので、環境整備が進んでくれることを期待します。アップデートによって環境が変わってしまう前に、しっかり結果を残していきたいです。
TNもずくちゃか/最終361位