【USMシングルS8】積崩ミストフィールド【最終2005】
USMシーズン2お疲れ様でした。ポケモン中断の時期を挟み、前シーズンは2000に乗ることができなかったので久々の投稿になります。
今回も2000に乗せただけの結果ではありますが、復帰してから迷走続きで全く勝てていなかっただけに一定の手応えを得られて満足しています。最終レート2005
随所に積みと崩しの要素を取り入れることで少ないサイクル数で勝ち切ることを構築のコンセプトとして組みました。個人的には、普段より対面に寄せた構築にしたつもりではあります。
瞑想水Zめざ炎カプ・レヒレの対面性能に任せた崩しと、ミストフィールドの状態異常カットを活かせるような並びにしています。特殊なギミックがあるわけでもなく、高数値のポケモンで固まっていることもあり1600でこの並びに切り替えてからは安定して勝ち進めた印象です。
・使用個体
ラティアス@ゴーストZ
臆病 92-0-0-220-0-196
特性:浮遊
・調整
H:控えめC252カプ・テテフのムーンフォース86.2〜101.7%
C:ゴーストZで無振りカプ・テテフ97.9〜115.8%
+1ゴーストZでH252ギルガルドが101.7〜119.7%
S:最速ボルトロス霊+2
バシャーモ、霊獣ボルトロス、各ロトムの牽制役を担いつつ、瞑想からの崩しを行えるポケモン。ゴーストZを持つことで、瞑想から後出しのギルガルドに勝て、剣舞で居座るミミッキュを処理できるなど、相手視点で選出画面でのラティアスの印象より対面性能が大きく向上します。低速サイクルの崩しもある程度担ってもらいました。カプ・テテフとも撃ち合えるようになるので、瞑想+羽休め型のラティアスの中では一番選出しやすいように感じました。
羽休めの場所を冷凍ビームにすることでカバルドン、霊獣ランドロス、ボーマンダ辺りにも勝てるようになりますが、他のポケモンが最初に挙げた3匹に大きく隙を見せるので、受け出しから最低限のサイクルをこなすために羽休めは切れませんでした。メガバシャーモの飛び膝蹴りはほぼほぼ受からないので、バシャーモをこのポケモンのみで見る選出は基本的にはしません。選出率は5位ですが、基本選出軸から独立した明確な選出目的があるので気にはなりませんでした。三シーズン続投してもらいましたが、変わらず偉いポケモンだと思います。
陽気 0-252-0-0-4-252
アイアンヘッド/かみなりパンチ/アームハンマー/バレットパンチ
特性:クリアボディ→かたいツメ
メガ枠、物理エース、唯一の鋼ポケモン。
テッカグヤや水タイプと撃ち合うためのかみなりパンチ、ナットレイやノーマル全般に撃つアームハンマーを持たせ、崩しに寄せたメタグロス。他では突破困難なこれらのポケモンに対して刺しつつ、先制技持ちの物理エースとして運用しました。バレットパンチはカプ・レヒレの絶妙な足りない火力を補ったり、サイクルの抜きに重宝するので必須です。アームハンマーは構築単位で重めなカミツルギへの打点でもあります。
今期は鋼枠の中でギルガルドが群を抜いて多く、環境の中心にいたボーマンダ軸、ガルーラ軸の双方、その他諸々の構築に広く採用されていたため、打点のないこのポケモンの選出率は控えめになりましたが、逆にギルガルドさえいなければ殆どの構築に出していけたので、後述のバンギラスとの役割分担は上手くできていたように思います。選出率4位。
ポリゴン2@進化の奇跡
図太い 244-0-156-0-108-0
冷凍ビーム/イカサマ/放電/自己再生
特性:アナライズ
メタグロス、ミミッキュ、ボーマンダ、ギャラドス、霊獣ランドロス等の物理アタッカーを止めにいく枠。特殊方面もやんわりと誤魔化す守備の要とも言えるポケモン。調整先についての詳細が残っておらず思い出せもしないままで投入しましたが、上で挙げたポケモンを概ね受けられる分の物理耐久を確保して、残りはゲッコウガ等の高速特殊と戦えるよう特殊耐久に回した記憶がありますので、再調整の必要あり。ただ前シーズン辺りから増え始めた激流水Zゲッコウガには後出しから勝てないので、ゲッコウガについては後述のカプ・レヒレ及びスカーフ霊獣ランドロスと役割を分散して対処しました。
追加効果や呪いなどの搦め手には相変わらず弱いですが、積み技を携行した物理アタッカーに対するストッパー性能は健在で、単純に火力で押してくる対面選出に対しては堅実な強さがあり、格闘打点の無い低火力の並びに対する詰ませ性能も依然高いです。自己再生の連打や放電麻痺、冷凍ビームの凍結による易々と負けない粘り強さでレートを一定以上に保つことに大きく貢献してくれたように感じます。カプ・レヒレとの兼ね合いとメガギャラドスへの確定数を考えると放電は10万ボルトの方が良かったかもしれません。選出率2位。
カプ・レヒレ@ミズZ
控えめ 252-0-36-220-0-0
特性:ミストフィールド
高耐久、耐性とZワザの高火力による対面性能と、技範囲と積み技による崩し性能を活かして初手から圧力をかけていく構築の軸。カバルドンへの選出圧。このポケモンで初手の有利対面から数的有利を取る/サイクル崩壊を狙うのがこの構築の基本的なゲームプランです。ナットレイを誘いつつ狩れるポケモンは貴重であり、ハッサムに対しても引きを誘発せずに打点を持てる点もこの構築においては重要です。ゲッコウガはポリゴン2よりこのポケモンで見ていきます。総じて有利対面を作りやすいですが、ミミッキュがいる場合は特にですが、裏にZで負荷をかけるか、居座りを読んで瞑想で崩しに出るかは慎重に判断しなければなりませんでした。
ミストフィールドによって状態異常をカットできる点もこの構築においては特に重要で、メタグロスに引くことでキノガッサ対面を誤魔化したり、メタグロス、バンギラスの熱湯火傷、ポリゴン2への毒や不意の凍結の防止等仕事が多くあります。特に、引き先のバンギラスが毒ギルガルドを安全に起点にできるようになる点で大きくレートの上昇に貢献してくれました。モロバレルやドヒドイデ、フシギバナはどうにもならないので留守番になります。選出率1位。
陽気 0-252-0-0-4-252
特性:すなおこし→すなおこし
特別通りが良い場合と、メタグロスが崩せない構築に出していく2枚目のメガ物理エース。採用経緯としては、ギルガルドの処理を任せつつメタグロスとどちらを選出してもナットレイ、テッカグヤに困らないで済む点と、リザードンに有利を取れる貴重さを買ってのものですが、高火力高耐久からの抜き性能の凄まじさには、未使用だったこともあり驚かされました。レヒレバンギの並びを作ることで、低火力特殊ポケモンや状態異常技に頼るポケモンを積みの起点にし、アーゴヨンにも安定して対処できるなど基本選出の一角として機能しました。
技構成については練り直す必要があり、ゲンガー軸に多く同居している霊獣ランドロスに撃てる冷凍パンチは欲しく、ストーンエッジを噛み砕くに、地震を冷凍パンチに変えるのが良いと思います。ギルガルドに触りたくないということもあっての地震採用ですが、噛み砕くなら1舞すれば確定で落とせます。ストーンエッジはよく外れましたが、1舞から落とせる範囲が広く、リザードンも舞わずに処理できる等メリットも多くありました。極端に分が悪いメガポケモンがおらず、環境的に通りがよかったように思います。選出率3位。
陽気 68-148-4-0-36-252
特性:威嚇
・調整
HB:陽気A252メガリザードンXの逆鱗/フレアドライブ83.2〜98.8%
HD:サイコフィールド下控えめC252カプ・テテフのサイコキネシス83.8〜99.4%
地面枠、ストッパー兼終盤のスイーパー。主にルカリオ、リザードン、ウルガモス、カプ・コケコ辺りに対して選出していくポケモンで、蜻蛉でポリ2やレヒレに繋ぐ等ある程度の対面操作も担います。最速にすることでスカーフ込みで大抵のウルガモスを上から抜け、メガリザードンXの竜の舞に対して後出しが間に合うようにしています(舞われても意地っ張りなら上を取れ、陽気でも威嚇でAのランクを±0にして逆鱗/フレドラを耐えて勝てる)。ステルスロックの使用機会は多く、ウルガモスやシャンデラを見るなど、どうしてもステロを撒いておきたい構築に対しては、初手に投げて一撃で倒されない対面を作れた場合には、何食わぬ顔でステロを撒いてから引き、終盤に抜きを任せる、という流れが組むことが多かったです。ボーマンダ軸が環境トップにいたこともあり、選出率は控えめですが役割がはっきりしており、しっかり仕事をこなしてくれました。選出率6位。
・選出など
基本選出は+or+
レヒレを初手に置き、ポリゴン2をクッションにしつつメガ枠で詰めていくこの構築の基本的な並びになります。低速サイクルの崩しを狙う場合やバシャーモを見た場合はポリゴン2がラティアスになります。ルカリオ、リザードン絡みの積みサイクル系統の構築に対しては、ポリゴン2が霊獣ランドロスになります。これはあくまで選出のベースであり、メガ無し選出もすれば後ろからのレヒレ投げもします。基本的にどう三匹を放っても誰かが詰め筋になれるので、選出画面での窮屈さはあまり感じませんでした。取り巻き次第ですが選出は概ね以下のように行いました。
選出例
対カバマンダガルド ++ コケコが重めですがまだ楽
対カバリザ(ルカリオ) ++ リザを重く見るならバンギ
対テテフランドゲンガー ++ テテフがいないならレヒレがZを切る
対バシャーモ(カグヤ) ++ バシャ入りへの基本選出
苦しかった構築としては、ガルーラ+ギルガルド(+ウルガモス)のような対面構築が挙げられます。スターターのガルーラに対する明確な回答がなく、メタグロス、ポリゴン2が対面では比較的有利を取れるものの、後ろに控えるギルガルドとウルガモスに対して無力なので、強気にランドロス、バンギラスを絡めた選出をして圧力をかけていくべきでした。レートリセット前の試運転の段階からシーズン終わりまで一度もマッチングしなかったバトン構築も、追い風スタートではない状況で置き土産に素グロスを合わせる、フーディンにランドでスカーフ蜻蛉+バレットパンチなどしないとかなり苦しいと思われます。
・最後に
前期は2000に乗ることさえできず、本格的に環境理解が遅れ、取り残されたのではないかという不安に襲われましたが、なんとか最低限のレベルでUSM環境に適応できたかな…といった手応えは得ることができました。特定の構築のスタイルやポケモンに固執することなく柔軟に構築を組めるようになってきている実感が僅かにあるので、来期は2000でおしまい!と言わず上位を狙っていきたいです。
ここまで見てくださった皆様、対戦してくださった皆様、ありがとうございました。